海運株が後場上げ足強める、業種別値上がり率で断トツに

　日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>など大手をはじめ海運株の上昇が後場に入り目立ってきた。業種別値上がり率で海運セクターは４％超と断トツに買われている。きょう取引時間中に発表された４～６月期業績は最終利益段階で郵船が１９．３％増益、商船三井が３４．２％減益、川崎汽が３８．６％減益と明暗を分けているが、いずれも「トップライン（売上高）は前年同期比増収を確保」（市場関係者）している。これが最悪期を脱している根拠となり、ここまで売りの材料にされてきた海運市況の低迷は織り込んだという見方も可能だ。中国景気の減速懸念はひところより和らいでおり、バルチック海運指数は前日まで６日続伸と大勢底入れの兆し。また、日米金利差拡大思惑の再燃を背景に円安に傾く為替相場も底値買いの思惑につながっている。

郵船の株価は１３時５３分現在２９８円（△１２円）
商船三井の株価は１３時５３分現在３８６円（△１５円）
川崎汽の株価は１３時５３分現在２２３円（△１２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）