海運セクターに香港投資家が関心、国内大手証券が２３日付リポートで伝える

　日本郵船<9101.T>をはじめとする海運株の上値が重い。ただ、海運株と連動性のあるばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末２３日時点で１５ポイント高の８７０と続伸、底入れの兆しをみせており、今後見直し機運が高まる可能性がある。

　そうしたなか、ＳＭＢＣ日興証券では、アジアの投資家訪問に際し、運輸・倉庫セクターについて２３日付リポートで紹介、そのなかで「香港では海運業界に対するディスカッションが多かった」としている。背景には、香港船社のＯＯＩＬや台湾船社のエバーグリーンなどの株価が４、５月頃から上昇しており、邦船３社の出遅れ感が目立つ、との見方があるとしている。また、「コンテナ業界の需給が２０１９年頃からは改善する見通しであることから、業界再編も含めると現在が（海運株の）ボトムではないか」との指摘もあったことを伝えている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）