陽光都市に投機資金流入、業績改善、上海での展開にも思惑

　陽光都市開発<8946.T>が連日の大幅高。前日から大口資金が流入、ジャスダック上場だが、にわかに材料株相場の中心軸にその存在感を高めている。同社は投資用マンション販売を手掛けており、経営再建途上にある。「株主構成などにも思惑があり、アルデプロ<8925.T>や明豊エンタープライズ<8927.T>と同様、値動きの大きい不動産ベンチャー関連株の一角として、注目されていた銘柄のひとつ」（中堅証券営業体）という。投資用マンション売却や子会社売却に伴う特別利益計上で業績は改善色をみせ、１４年１２月期上期にあたる１～６月期最終利益は前年同期比２割程度の増益が予想されている。また、同社グループは上海など中国主要都市での不動産関連事業に積極展開を図る方針にあり、１５年後半開業予定の世界有数の大型テーマパーク周辺エリアでアパートやワンルームマンション賃貸事業を展開していく予定。折しも中国政府が４月から矢継ぎ早に打ち出す景気刺激政策が奏功し、中国経済の減速に歯止めがかかっていることと相まち、上昇相場を牽引する思惑材料として底流している。

陽光都市の株価は１１時３０分現在２３２円（△３２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）