日電子、前期経常を33％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も22円増額

　日本電子 <6951> [東証Ｐ] が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→160億円(前の期は65.5億円)に33.3％上方修正し、増益率が83.2％増→2.4倍に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の72.5億円→112億円(前年同期は36.8億円)に55.2％増額し、増益率が97.0％増→3.1倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の28円→50円(前の期は24円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　理科学・計測機器事業において、電子顕微鏡を中心に販売が好調に推移、同様に、産業機器事業において電子ビーム描画装置が引き続き好調で前回予想を上回る見込みです。また、為替が想定以上に円安方向に推移したこともあり、売上及び各利益とも前回予想を上回る見込みとなりました。［予想に関する留意事項］予想につきましては、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

　当社は、企業体質の強化を図るとともに将来の事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、安定的かつ継続的に配当を実施する方針です。「１．業績予想の修正」に記載のとおり、2022年3月期通期の連結業績予想は、2022年2月4日に公表しました業績予想を上回る増収・増益見込みであることから、株主還元の充実を図るため、2022年3月期の期末配当金を1株当たり36円に増配させていただくことといたします。