日セラミックが急伸で昨年来高値、車載向けセンサーに期待募る

　日本セラミック<6929.T>が商いを膨らませ急伸、昨年来高値を更新した。同社が１０日取引終了後に発表した１６年１２月期連結決算は売上高１９５億２５００万円（前の期比３．２％減）と減収ながら、営業利益は２７億４１００万円（同５１．１％増）と高水準の伸びを示した。また、続く１７年１２月期については、売上高が２００億円（前期比２．４％増）と増収転換、営業利益は３０億円（同９．４％増）と続伸を見込んでいるほか、発行済み株式数の１．８６％に相当する４７万株上限の自社株買いも発表、これが買い人気に火をつけた格好だ。

　１６年１２月期はフェライト事業のリストラによる損益改善効果に加え、コスト削減努力が奏功した。１７年１２月期は衝突防止など安全システム普及が加速する自動車向けに超音波センサーが収益を牽引する見通し。自動運転のテーマでも有力関連銘柄に位置づけられており、株価上昇への思惑が高まっている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）