多摩川ＨＤが鹿児島県指宿市の地熱発電所候補地で泉源の掘削工事開始

　多摩川ホールディングス<6838.T>がこの日の取引終了後、子会社多摩川エナジーが、鹿児島県指宿市の地熱発電所候補地で、地熱バイナリー発電に必要となる蒸気を噴出させるための掘削工事を開始すると発表した。

　地熱バイナリー発電は、水より低沸点の熱媒体を温泉の熱湯や水蒸気で気化させタービンを回す発電技術。地下から取り出した蒸気は還元井を通じてほぼ全量を地下へ還元することが可能となることから、環境への影響がほとんどなく再生エネルギーを創出することができるのが特徴だ。

　今回行う泉源の掘削工事は、発電所の操業に向けた掘削許可の取得および地熱貯留層の探査が完了したことで、本格的な掘削作業に着手するもので、掘削工事は約６カ月を予定。同社では、今回の掘削により５００キロワット程度の発電が可能な蒸気を開発することを想定しているが、具体的な発電容量は蒸気が噴出した後の噴気試験により判明するとしている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）