＜話題の焦点＞＝ゴミ処理プラント、更新期迎え建て替え需要の発生も

　環境問題にも絡み、ごみ処理プラントが市場の注目を集めている。日本産業機械工業会が発表した４～９月のごみ処理装置の受注金額は、前年同期比６７％増の３２０９４億円と大幅増だった。福島県のがれき処理向けの需要が増えたことが寄与している。

　ごみ処理プラントの受注金額は１０年度の１８３０億円を底に着実に増加しており、１３年度は２９１８億円となっている。

　ごみ処理関連業界は国内需要に加え、欧州や東南アジア需要も開拓。世界的なごみ処理市場での展開を進めている。

　また、見逃せないのが、国内のごみ処理プラントは老朽化が進み、建て替え需要が発生しつつあることだ。ごみ処理施設は９０年代にダイオキシン対策絡みで整備された経緯もあり、建築から２０年を経過する施設が相次いでいる。

　こうしたなか、ごみ処理プラント需要が盛り上がりつつある。

　ごみ処理プラントを手掛けるタクマ<6013.T>や日立造船<7004.T>、荏原<6361.T>、三井造船<7003.T>、住友重機械工業<6302.T>などの関連銘柄の動向が注目を集めそうだ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）