エイチワン、今期税引き前を2.2倍上方修正

　エイチワン <5989> が2月9日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比45.2％減の18.2億円に落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の9億円→20億円(前期は26.5億円)に2.2倍上方修正し、減益率が66.1％減→24.7％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前利益も従来予想の19.8億円→30.8億円(前年同期は8.6億円)に55.4％増額し、増益率が2.3倍→3.6倍に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結税引き前利益は前年同期比90.3％増の29億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の4.0％→5.9％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上収益は、前回発表時の想定に比べ、第３四半期(10月～12月)に大半の地域で自動車フレームの生産量が増加した一方、第４四半期(１月～３月)には半導体需要のひっ迫による自動車生産の減少が想定されることから、前回発表予想値比微減となる見込みであります。　利益面では、第４四半期(１月～３月)の生産減少影響を見込んでいるものの、第３四半期連結累計期間の実績を踏まえ、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益を修正いたします。※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は、様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。