ユニプレス、今期経常を赤字拡大に下方修正、未定だった配当は10円実施

　ユニプレス <5949> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は101億円の赤字(前年同期は154億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の24億円の赤字→50億円の赤字(前期は91.6億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の48.1億円→22.1億円(前年同期は57億円)に54.0％減額し、減益率が15.5％減→61.1％減に拡大する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当は10円(前期は10円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は29.8億円の赤字(前年同期は6億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-1.8％→-6.9％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　前回発表時（2021 年11 月11 日）におきましては、半導体の世界的な供給不足につき先行きが不透明な状況であり、その時点における得意先の生産情報や、各国における新型コロナウイルスの感染拡大状況等の入手可能な情報に基づき、当初の業績予想を下方修正いたしました。　しかしながら、第３四半期連結会計期間において、半導体の供給不足による影響は前回発表時の想定を超え、特に米州、日本においては、得意先の生産水準が前回発表時点の生産情報を大きく下回ったことにより、当社グループの生産量も前回の業績予想で想定していた水準から大きく乖離する結果となりました。　第４四半期連結会計期間においても、足元の生産状況は好転には至っておらず、その後の回復シナリオも不透明な状況です。これに伴い、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、前回予想を更に下回ることが見込まれます。　こうした状況を踏まえ、上記の通り業績の見通しを修正いたします。※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、株主に対する安定した利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。この方針のもと、株主の皆様への配当につきましては、各期の業績等を総合的に勘案して、安定的かつ適正な水準の配当を継続してゆくことを基本としております。　2022年３月期の期末配当につきましては、前回公表時には経営環境の先行きが不透明であったことから未定としておりましたが、本日の業績予想の修正及び上記方針を踏まえ、期末配当予想を１株当たり10円とすることに致しました。