＜注目銘柄＞＝三和ＨＤ、海外戦略積極化が奏功し業績堅調

　三和ホールディングス<5929.T>を、中期成長性や業績下振れリスクが限定的なこと、さらに予想配当利回りの高さなどの点から注目したい。同社は１７年３月期の連結業績を、売上高３６７０億円（前期比０．４％増）、経常利益２７５億円（同５．１％増）と見込んでいる。

　国内事業の中核を担う三和シヤッター工業は、シャッターやビル・マンションドアなどの主力製品で高いシェアを占め、首都圏の再開発や防火設備の点検法制化などを追い風に着実な成長が見込まれる。さらに、海外事業では、欧州第２位のドア・シャッターメーカーで１００％子会社のノボフェルム社の構造改革が進展し、収益改善が鮮明となっている。また、商業用ドア・シャッターなどを中心に施工・サービス事業の強化を推進する北米のオーバーヘッドドア社の増収増益基調も寄与する。

　株価は７月２９日に年初来高値の１１１８円をつけて以降、約１カ月間調整局面が続いたが、８月２６日の８７３円安値で底打ちし上昇に転じている。ＰＥＲは１２倍台、配当利回り２．７％水準（中間配当有り）と株価指標面での妙味もある。（朱）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）