東邦チタニウムが６連騰と上値追い加速、非鉄関連の出遅れで天井の高さに着目◇

　東邦チタニウム<5727.T>が６連騰と値を飛ばしている。トランプ米大統領が掲げる巨額のインフラ投資計画などに対する期待を背景に、非鉄金属の国際相場の上昇が顕著となっており、非鉄関連株への見直し人気につながっている。そのなか金属チタン事業を手掛ける同社や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>などの株価は出遅れ感が強かったこともあり、ここにきて急速に上値を追い始めた。

　同社はスポンジチタンの航空機向け在庫調整の影響を受けていたが、今年後半にはこれも一巡して出荷は増勢に転じるとの見方が強い。利益面でも生産性の改善効果が反映される状況にある。１８年３月期は下期からの数量増効果が寄与して営業利益は今期予想比で大幅増益となる公算が大きく、株価はこれを織り込みにいく局面に入った。昨年３月８日に１０７９円の高値をつけているが、滞留出来高など株式需給面では売り圧力が希薄なゾーンで戻り足の軽さが意識されそうだ。２０１５年には１７００円近辺で再三にわたり売り物をこなした実績があり、天井の高さも魅力となっている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）