フマキラ、今期経常を32％上方修正・3期ぶり最高益、配当も2円増額

　フマキラー <4998> [東証２] が3月11日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→33.1億円(前期は20.2億円)に32.4％上方修正し、増益率が23.7％増→63.8％増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の0.2億円→8.3億円(前年同期は15.9億円)に38倍増額し、減益率が98.6％減→47.8％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→22円(前期は20円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（連結業績）連結業績につきましては、個別業績予想の修正に加えて、海外子会社の売上の増加による利益の増加、外貨の円換算に用いる換算レートが期初計画時と比べて円安に進んだこと等により、売上、利益とも前回発表予想を上回る見込みです。（個別業績）個別業績につきましては、売上高は主力の殺虫剤が、コロナ禍における生活様式の変化に伴う巣ごもり需要や、最盛期の天候が後押したこと等により出荷が増加いたしました。また家庭用品につきましても、新型コロナウイルス対策品として前期から引き続いて需要が高まったことから除菌剤関連商品の出荷が増加したこと等により、前回発表予想を上回る見込みです。利益面につきましては、売上の増加による粗利の増加、経費削減に努めたこと等により、経常利益、当期純利益は前回発表予想数値を上回る見込みです。

　当社は、業績や将来の事業展開、内部留保などを総合的に勘案しつつ、株主様への安定的かつ継続的な配当を実施していくことを経営の重要課題として位置づけております。2021年３月期の期末配当予想につきましては、1株当たり20円としておりましたが、このたびの業績予想を踏まえ、特別配当２円を加えた計22円とさせていただきます。※　上記の予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の経済・事業環境の変動等の事業リスクや不確定要因により、予想数字と異なる場合があります。