リプロセルが大幅反発、慶大・順天堂大との共同事業が横浜プロジェクトに採用

　リプロセル<4978.T>が大幅反発。２５日の取引終了後、同社と慶応義塾大学、順天堂大学による共同事業「ｉＰＳ細胞由来神経細胞を用いた創薬支援のためのアプリケーション開発」が、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区の横浜プロジェクトに採択されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。

　同事業は、神経疾患治療薬の創薬スクリーニングに使用可能な培地・試薬、ｉＰＳ細胞由来神経細胞、観察用デバイスなどを最適に組み合わせた創薬支援アプリケーションの開発を目的に共同で進めている事業。同事業で製薬企業が使用しやすいアプリケーションを開発し、ヒトｉＰＳ細胞由来神経細胞を用いた新薬の開発を普及させることで、新薬開発の期間短縮や低コスト化が進むことが予想されるほか、アプリケーションを開発し普及させることにより、創薬スクリーニングにおいて将来的に優位な地位が確立できることも期待できるとみられている。

　なお、同社が同プロジェクトに選定されるのは、東京女子医科大学との共同事業「産業的な使用に足るｉＰＳ細胞由来心筋細胞の安定大量培養技術の開発と、機能的心筋組織モデルの構築」に続く２件目となる。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）