ナノキャリアが後場急浮上、核酸デリバリーに関する欧州特許査定を受領

　ナノキャリア<4571.T>が後場に入りプラス圏に急浮上している。この日正午ごろ、核酸医薬のデリバリーに関する物質特許出願が、欧州特許庁から特許査定を受領したと発表しており、これを好感した買いが集中しているようだ。

　同特許は、同社の次世代型プラットフォーム技術である核酸デリバリー技術「ＮａｎｏＦｅｃｔ」を構成する３つのシステムのうちの一つで、細胞内に多く存在するＡＴＰ（アデノシン３リン酸）を活用し、細胞内において核酸を効率よく放出制御できる技術。今回の特許査定受領で日米欧の主要マーケットで権利を確保できることになり、今後、製薬企業との共同研究などを積極的に推進するとしている。なお、同件による１７年３月期業績への影響はないとしている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）