栄研化が大幅反発、９月中間期２ケタ増益を好感、高進捗率で通期上振れ期待も

　栄研化学<4549.T>が大幅高し、６日ぶりに反発してきた。２３日の取引終了後に発表した第２四半期累計（４～９月）連結決算が、売上高１５８億１９００万円（前年同期比５．０％増）、営業利益１８億５５００万円（同１３．３％増）、純利益１３億４９００万円（同２４．４％増）と２ケタ増益となったことが好感されている。国内では、一般検査用試薬で全自動尿分析装置用の専用試験紙「ウロペーパーα３」や、大腸がん検診用の便潜血検査用試薬が売り上げ増に貢献したほか、海外では北米、欧州、アジアにおける便潜血検査用試薬・装置や、イタリアでの全自動尿分析装置・専用試薬が貢献。また、遺伝子関連では、ＬＡＭＰ法の特許料収入が伸長した。
　なお、１５年３月期通期業績予想は売上高３１３億２０００万円（前期比４．３％増）、営業利益２９億円（同３．６％減）、純利益１８億７０００万円（同５．８％減）の従来予想を据え置いているが、上期の営業利益の進捗率は６４％に達していることから、上方修正期待も買い要因となっているようだ。

栄研化の株価は１２時４３分現在１９６９円（△１３９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）