田辺三菱は小反落、テネリア錠とカナグル錠を２型糖尿病を適応症として申請も反応薄

　田辺三菱製薬<4508.T>は小反落。同社は２３日、選択的ＤＰＰ－４阻害剤「テネリア錠（一般名はテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物）」とＳＧＬＴ２阻害剤「カナグル錠（一般名はカナグリフロジン水和物）」の配合剤について、２型糖尿病を適応症として厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表したが株価は反応薄。

　「テネリア錠」は、食事に応答して消化管から分泌されるホルモンであるＧＬＰ－１（グルカゴン様ペプチド－１）を分解する酵素ＤＰＰ－４（ジペプチジルペプチターゼ－４）の働きを選択的に阻害することによりインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで血糖降下作用を発揮する薬剤。一方、「カナグル錠」は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関するトランスポーターであるＳＧＬＴ２（ナトリウム－グルコース共輸送体２）を阻害し、糖の再吸収を抑制、過剰な糖を尿中に排泄することにより血糖降下作用を発揮する薬剤。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）