三井化学が後場下げ幅拡大、２２年３月期業績予想を上方修正も営業利益は物足りないとの見方

　三井化学<4183.T>が後場下げ幅拡大。同社は午後１時に、２２年３月期連結業績予想について、売上高を１兆４９００億円から１兆６３００億円（前期比３４．５％増）へ、営業利益を１３９０億円から１４５０億円（同８５．７％増）へ、純利益を９９５億円から１０３０億円（同７８．０％増）へ上方修正すると発表したが、連結営業利益は第２四半期累計（４～９月）の９４４億９９００万円（前年同期比５．３倍）に対して下期に伸び悩む見通しとなっているため、上方修正の幅が物足りないとみる投資家の売りが出ているようだ。

　上期の営業利益はビスフェノールＡなどの市況が上昇したことによる交易条件の改善に加え、各セグメントにおける販売数量の増加や持ち分法投資損益の改善があったことなどにより、前年同期を大きく上回った。下期にかけては市況の下落を見込むも、高水準が続くとみて通期見通しを上方修正するとしている。

出所：MINKABU PRESS