東ソーが後場急伸、１５年３月期業績予想を上方修正で、円安による交易条件の改善見込む

　東ソー<4042.T>が後場急伸。午後１時ごろに１５年３月期の連結業績見通しについて、売上高は従来予想の８１００億円（前期比４．９％増）を据え置きつつ、営業利益を同４６０億円から５００億円（前期比２０．３％増）へ、純利益を同５２０億円から５８０億円（同９６．２％増）へ上方修正したことが好感されている。ナフサ価格をはじめとする原燃料価格の下落に伴うコスト低減効果や、円安に伴う交易条件の改善などを見込んでいることが要因としている。
　なお、同時に発表された第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高３８３９億６０００万円（前年同期比５．０％増）、営業利益１８５億６９００万円（同１．６％増）、純利益１３７億３３００万円（同２．７％減）となった。塩化ビニル樹脂やウレタン原料の出荷が減少した一方、エチレンアミンやハイシリカゼオライトなどの機能商品事業が好調。前年同期に塩化ビニルモノマー事故にかかわる保険金収入があったことから純利益は減益となったが、従来予想の営業利益１７０億円、純利益１００億円は上回った。

東ソーの株価は１３時３３分現在４８０円（△３３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）