神島化、今期経常を17％上方修正、配当も5円増額

　神島化学工業 <4026> [東証２] が3月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年4月期第3四半期累計(20年5月-21年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比64.3％増の10.8億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の12億円→14億円(前期は8.7億円)に16.7％上方修正し、増益率が37.3％増→60.2％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の経常利益も従来予想の6億円→8億円(前年同期は4億円)に33.2％増額し、増益率が50.8％増→2.0倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→30円(前期は20円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である11-1月期(3Q)の経常利益は前年同期比2.6倍の4.8億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.7％→9.4％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年４月期通期業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響を受けているものの、売上高は、化成品事業のマグネシウム製品やセラミックス製品の拡販により、前回発表した予想数値を上回る見込みとなりました。損益面は、高利益率製品の拡販や固定費削減などにより、増益予想といたしました。

　　当社は、株主のみなさまへの利益還元を重要な経営課題のひとつと認識しており、配当につきましては、長期的に安定的な配当の継続を基本に、各期の利益水準、配当性向、及び将来に向けた内部留保の確保等を総合的に勘案し、株主のみなさまに利益還元する方針としております。　2021年４月期通期業績予想が前期実績を上回る見通しとなりましたので、期末配当予想を１株当たり５円増額した20円といたします。その結果、年間の配当予想は１株当たり５円増額した30円となります。（注）上記の予想は、本資料の作成時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想とは異なる可能性があります。