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「直近IPO人気化、買われる中小型株の条件」高木証券・藤井知明企業調査部長に聞く!<直撃Q&A>
例年、年末のこの時期に人気を集めるのが中小型株だ。外国人はクリスマス休暇に入り、国内機関投資家も様子見姿勢を強めるなか、個人投資家が「餅つき相場」として中小型株を物色する。ただ、中小型株は年後半に入り東証2部やジャスダック指数が高値圏にある一方、東証マザーズ指数はやや上値が重い展開。そのなか、直近IPO銘柄の一部に人気が集中している。高木証券企業調査部長の藤井知明氏に、買われる中小型株の条件を聞いた。
Q1 年末にかけ東証2部やジャスダック指数が強含んでいます。この要因には何が考えられますか?
藤井 東証2部指数は年初から8%の上昇と主要指数でトップ。ジャスダックと東証マザーズの上昇率はそれぞれ2%だが、マザーズは年央以降、伸び悩んでいる。東証2部は好業績の割安株が、東証1部で資源や金融株などバリュー株が上昇するのに歩調を合わせて買われているように思える。中小型株のなかでも、一般的に言えば、東証2部は東証1部のバリュー株が買われる時に上昇しやすく、ジャスダック銘柄は内需株などと連動しやすい。一方、東証マザーズはグロース株と連動しやすいが、「トランプ・ラリー」でバリュー株が強含むなかやや伸び悩んでいる。ただ、今後もマザーズ市場が伸び悩むかというと、そんなことはないと思う。例年1月は中小型株が強い時期。循環物色のなか、再び東証マザーズも上昇基調を強める場面はあると思う。
Q2 直近IPO銘柄の一部に人気が集中していますが?
藤井 年末で外国人投資家がクリスマス休暇に入り、東証1部で物色のホコ先が定まらなくなるなか直近IPO銘柄が人気化している。ただ、物色の回転も速いだけに注意も必要だ。IPO人気に乗る銘柄の条件としては「ある程度の流動性がある」「業績が良好」「話題性に富む」の3点が揃うことだとみている。流動性では、時価総額100億円以上がひとつの条件となるのではないか。そんな観点から直近IPO銘柄では、エイトレッド<3969.T>やセグエグループ<3968.T>、MS-Japan<6539.T>、エルテス<3967.T>、WASHハウス<6537.T>などに注目している。
Q3 既存銘柄を含め今後、活躍が期待できそうな銘柄は?
藤井 直近IPO銘柄の人気は新年1月も続くことが予想され、同時に既存上場銘柄にも見直し買いが入ることが見込めると思う。中小企業のM&Aに絡むストライク<6196.T>や人工知能(AI)関連のロゼッタ<6182.T>、製薬向け造粒・コーティング装置を手掛けるフロイント産業<6312.T>、デジタル教材を手掛けるチエル<3933.T>などには一段の人気を期待している。
(聞き手・岡里英幸)
<プロフィール>(ふじい・ともあき)
高木証券企業調査部長。1985年日栄証券(現SBI証券)入社。88年から企業調査業務を務める。その後、モーニングスターを経て2014年高木証券に入社。現在に至る。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
Q1 年末にかけ東証2部やジャスダック指数が強含んでいます。この要因には何が考えられますか?
藤井 東証2部指数は年初から8%の上昇と主要指数でトップ。ジャスダックと東証マザーズの上昇率はそれぞれ2%だが、マザーズは年央以降、伸び悩んでいる。東証2部は好業績の割安株が、東証1部で資源や金融株などバリュー株が上昇するのに歩調を合わせて買われているように思える。中小型株のなかでも、一般的に言えば、東証2部は東証1部のバリュー株が買われる時に上昇しやすく、ジャスダック銘柄は内需株などと連動しやすい。一方、東証マザーズはグロース株と連動しやすいが、「トランプ・ラリー」でバリュー株が強含むなかやや伸び悩んでいる。ただ、今後もマザーズ市場が伸び悩むかというと、そんなことはないと思う。例年1月は中小型株が強い時期。循環物色のなか、再び東証マザーズも上昇基調を強める場面はあると思う。
Q2 直近IPO銘柄の一部に人気が集中していますが?
藤井 年末で外国人投資家がクリスマス休暇に入り、東証1部で物色のホコ先が定まらなくなるなか直近IPO銘柄が人気化している。ただ、物色の回転も速いだけに注意も必要だ。IPO人気に乗る銘柄の条件としては「ある程度の流動性がある」「業績が良好」「話題性に富む」の3点が揃うことだとみている。流動性では、時価総額100億円以上がひとつの条件となるのではないか。そんな観点から直近IPO銘柄では、エイトレッド<3969.T>やセグエグループ<3968.T>、MS-Japan<6539.T>、エルテス<3967.T>、WASHハウス<6537.T>などに注目している。
Q3 既存銘柄を含め今後、活躍が期待できそうな銘柄は?
藤井 直近IPO銘柄の人気は新年1月も続くことが予想され、同時に既存上場銘柄にも見直し買いが入ることが見込めると思う。中小企業のM&Aに絡むストライク<6196.T>や人工知能(AI)関連のロゼッタ<6182.T>、製薬向け造粒・コーティング装置を手掛けるフロイント産業<6312.T>、デジタル教材を手掛けるチエル<3933.T>などには一段の人気を期待している。
(聞き手・岡里英幸)
<プロフィール>(ふじい・ともあき)
高木証券企業調査部長。1985年日栄証券(現SBI証券)入社。88年から企業調査業務を務める。その後、モーニングスターを経て2014年高木証券に入社。現在に至る。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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