＜動意株・２２日＞（前引け）＝東京鉄鋼、インスペック、Ｊ・エスコムＨＤ

　東京鉄鋼<5445.T>＝大幅反発。２１日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが同社株を２６０万株（保有割合５．５５％）取得したことが判明しており、需給思惑から買いが入っている。なお、目的は純投資としている。

　インスペック<6656.T>＝ストップ高。今月１０日に野心的な中期経営計画を発表、これを材料に急騰局面に突入したが、１５日以降は目先筋の利益確定売りの動きも顕在化し、上下に値動きの荒い展開にあった。しかし、波状的な投機資金の攻勢が続いており、きょうは朝方から上値を買い進む動きが継続している。同社は精密プリント基板などの最終外観検査装置を手掛け、１６年４月期営業損益は１９００万円の赤字だが、１７年４月期は１億７０００万円の黒字化を見込む。もっとも、投機資金が注目するのは、同社が１９年４月期に営業利益段階で今期予想比４．４倍の７億５０００万円を数値目標に掲げる“超強気”の中期計画だ。

　ジェイ・エスコム　ホールディングス<3779.T>＝急伸。同社は２１日、子会社のスープが伊藤忠ファッションシステム（東京都港区）との間で商標使用許諾契約を結んだと発表。新たなライセンスビジネスの準備を開始したとしており、これが材料視されているようだ。スープは２月に女性誌「Ｓｏｕｐ．」の出版事業および雑誌に関連するライセンス事業を、モール・オブ・ティーヴィー（東京都港区）およびジャック・メディア・キャピタルから譲受。このほど商標「Ｓｏｕｐ．Ｐｌｕｓ＋／スーププラス」について、伊藤忠ファッションシステムとバッグや財布などを対象としてライセンス契約を結んだ。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）