すかいらーくが軟調推移、第１四半期最終利益７％減

　すかいらーく<3197.T>が軟調。同社は１２日取引終了後、１６年１２月期の第１四半期（１～３月）連結決算を発表。売上収益は８６９億６５００万円（前年同期比０．９％増）、営業利益は６１億４５００万円（同３．３％減）、最終利益は３３億１６００万円（同６．９％減）だった。

　１～３月期は消費者マインドの冷え込みによる消費支出の抑制や、３月に比較的気温の低い日が続いたこともあり、外部環境面で逆風だった。店舗改装やメニュー改定、グループ内での新業態へのブランド転換などの経営努力で顧客獲得に努めたが、最低賃金の上昇や昨年４月に実施したベアなど人件費負担が利益の重荷となり、最終利益段階で前年同期実績を約７％下回ったことが嫌気された。

　ただ、今年に入ってからの経済デフレ化の流れは、マーケットでも意識されていたことからネガティブサプライズ的な要素には乏しく、直近株式需給面でも信用売り残が買い残を上回っていることもあって、下げ幅も限定的なものにとどまっている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）