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<クローズアップ> 海外戦略本格化する即席めんメーカー(2)

 海外市場が急速に拡大するなか、日本の即席めんメーカーは飽和状態の国内市場に見切りをつけ、本格的な海外市場開拓に乗り出した。既に米国では東洋水産<2875.T>、ブラジルでは日清食品ホールディングス<2897.T>、ベトナムではエースコックなど日本企業が大きなシェアを占めている。欧州まだ市場は小さいが、売り上げは着実に伸びており、逆に開拓余地が大きいと言えるだろう。

 一方、世界最大の市場規模を誇る中国は、中国人の好みを熟知した台湾メーカーの康師傅(カンシーフ)がシェア5割を占めており、他社の追随許さない。それだけに、日本企業がその牙城をいかに崩していくかが世界の即席めん市場の地図を塗り替える大きなポイントになる。

 国内トップの日清食品は米州、中国、アジア、欧州の世界4極体制で海外マーケット開拓を本格的に進めているが、シンガポールにアジア戦略本部を設置するなど、当面の重点市場としてアジア地域を重視する姿勢を鮮明にしている。ベトナムやインドネシア、タイなど成長著しい東南アジア新興国の旺盛な需要を取り込むとともに、世界最大の中国市場にも斬り込む構え。ロシアでも即席めんメーカー最大手グループと資本業務提携、市場開拓に乗り出した。

 日清食品を追随する東洋水産は米国を起点に北米市場に牙城を築いており、米国で60%程度、メキシコでは80%を超える断トツのシェアを持つ。中国では海南省と広東省に2社の現地法人があり、日本国内向けに加工輸出しているが、東南アジア市場や今後の本格的な現地マーケット開拓を睨んでいる。

 非上場ではエースコックは丸紅<8002.T>と組んでベトナムで現地生産、販売体制を拡充しており、周辺アジア諸国や欧州への輸出拡大を狙う。棒ラーメンで人気のマルタイ<2919.FU>も同業のサンヨー食品と提携、ロシア市場に打って出る構えだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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