日特建にエーエヌＨＤが株式公開買い付け実施、ＴＯＢ価格５９０円

　エーエヌホールディングスは３０日の取引終了後、日特建設<1929.T>に対して株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表した。エーエヌＨＤは、麻生グループの完全子会社で日特建の株式の２６．０１％を保有する筆頭株主。昨年１１月に両社は資本関係を有し、今回麻生グループとの関係をさらに深化させることを目的に株式所有割合の１０．１％に相当する上限４２９万７９５２株の株式取得を予定している。ＴＯＢ後のエーエヌＨＤの所有割合は最大３６．１１％で、ＴＯＢ後も日特建は上場が維持される見通し。
　公開買い付け期間は４月１日から５月２２日。買い付け価格は、１株につき５９０円。買付代金は約２５億３５７９万円で、買付予定株式数の下限は設定していない。
　また日特建は３０日、１５年３月期の連結純利益を従来予想の６億５０００万円から１１億８７００円（前期比２８．６％減）に増額すると発表した。固定資産の売却に伴い１８億１３００万円を見込んでいた特別損失額が、９億７８００万円に縮小したことから業績予想を修正した。



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）