２１日の株式相場見通し＝決算発表本格化を前に手控え、日経平均株価はもちあい弱含みに

　２１日の東京株式市場は、来週から本格化する４～６月期の決算発表を前に、その内容を見極めたいとの姿勢から売り買いともに手控えムードが強まりそうだ。日経平均株価はもちあい弱含みと予想される。２１日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１１円９０銭台での推移となっている。

　２０日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２８．９７ドル安の２万１６１１．７８ドルと反落した。前日に、米株式市場の主要な３種の株価指数が揃って過去最高値を更新したことで、高値警戒感から利益確定売りが出やすい地合いとなった。そのなか、米小売り大手シアーズ・ホールディングスが、これまで自社店舗で扱っていた家電ブランド「ケンモア」の製品を、米アマゾン・ドット・コムでも販売すると発表し、競争激化への懸念からホームセンター大手のホーム・デポの株価が大きく下落し、ダウ平均株価を押し下げる結果となった。ナスダック総合株価指数は、前日比４．９６０ポイント高の６３９０．００２と１０日続伸し、連日で過去最高値を更新した。

　日程面では、５月の毎月勤労統計確報値、６月の全国百貨店売上高に注目。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）