【井川純一の今夜も兜町で一杯】花粉症と株負け症

　今日１月１９日（木曜日）の日経平均株価は１７７円８８銭高の１万９０７２円２５銭と続伸です。東京株式市場は、為替が１ドル＝１１４円台後半まで急速に円安方向に振れたことで、主力株をはじめ広範囲に買われました。イエレンＦＲＢ議長の利上げに前向きな発言を受け、これがドル高思惑につながったみたい。あす２０日は、いよいよトランプ氏の大統領就任です。さてどうなりますやら、吉と出ますかそれとも……。
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　相場を見ていると、ロート製薬<4527.T>が反発していた。「そろそろ花粉症の季節なんだなぁ」とひとり納得。株価上昇の理由が“花粉症”なのかどうかは分からないが、そろりそんな季節だ。

　花粉症関連といえば、マスクでダイワボウホールディングス<3107.T>、日清紡ホールディングス<3105.T>、ユニ・チャーム<8113.T>、空気清浄機でシャープ<6753.T>、富士通ゼネラル<6755.T>、ダイキン工業<6367.T>などが例年注目される。今日はシャープが大幅高で一時３００円台を回復していたけれど、少なくとも“花粉症”で買われちゃいないよなぁ。株価は前日まで６日連続安と下値を探る展開にあったわけで、目先は値ごろ感から押し目買いといったところかね。

　ここ数日、バタバタしていてストレスがたまり、飲まずにいられない状態。ストレスがたまりすぎると体に悪影響を及ぼしかねないので、昨夜は仕方なく友人で食品業界紙の編集者と杯を交した。この彼、花粉症がひどい。昨夜は、まだ発症していなかったが、春先は、涙目、くしゃみの連発と症状が悪化の一途を辿る。

　この時期、彼が花粉症と同じくらい悪化するのが「株負け症」。もともと超のつく株好きで、そして大勝負が好きときている。はっきりとは言わなかったが、ここ数日の間も、どうも“やられた”らしい。年初から急動意した銘柄で、利食いのチャンスを逃し売り損ねたようだ。利食い千人力というけれど、なかなかこれが出来ないから、困ったものである。これぞ、欲という魔物の恐ろしさで、分かっちゃいるけれど、やめさせてくれないのであるわな。

　「人生は、楽しい酒を飲めれば一番なわけさ」が彼の口癖。いい奴なのに、女性と縁遠く、ついてしまった振られぐせ。男やもめの４３歳、コップ酒を煽る姿が、なぜか寂しさ醸し出す。寒風吹きすさぶ飯田橋、ぶりの刺身が酒に合う、ちょっぴり悲しい冬の夜。まぁ、人生これからよ、楽しい酒を一緒に飲んでいこうじゃないか。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）