５日の株式相場見通し＝イタリア国民投票の結果受け波乱展開も

　５日の東京株式市場は、イタリアの憲法改正を問う国民投票で反対派が優勢と伝えられていることから、イタリアを含めた欧州の政局混乱を懸念して、売り優勢のスタートとなりそうだ。５日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１３円５０銭台での推移となっている。

　２日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２１．５１ドル安の１万９１７０．４２ドルと反落した。米長期金利が一服したことを背景に金融株が売られ、全般相場を押し下げた。また、アジアや欧州の主要市場が軟調推移となったことも売り要因として意識された。２日に発表された米１１月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比１７万８０００人増と、市場予想の１８万人に近い結果となったことから、影響は限定的となった。ナスダック総合株価指数は、前日比４．５４５ポイント高の５２５５．６５２と３日ぶりに反発した。

　日程面では、１１月の消費者態度指数、海外では米１１月のＩＳＭ非製造業景況指数が焦点になる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）