東京株式（前引け）＝模様眺めムードのなか小幅続落

　２４日前引けの日経平均株価は前週末比５円３０銭安の１万７１７９円２９銭と小幅続落。前場の東証１部の売買高概算は６億８６１３万株、売買代金概算は７１１６億８０００万円。値上がり銘柄数は９１３、対して値下がり銘柄数は９０３、変わらずは１６９銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、企業の決算発表本格化を前に模様眺めムードのなか前週末終値をはさみ狭いゾーンでの往来に終始した。前日の米国株市場ではナスダック指数はプラス圏着地もＮＹダウが小幅安となるなど方向感を欠き、１ドル１０４円近辺でもみ合う為替動向も手掛かり材料とはなりにくい状況。朝方は買い優勢でスタートしたものの上値を買い進む動きには発展しなかった。東証１部の騰落レシオは前週末時点で１２８．４％と過熱領域に足を踏み入れており、テクニカル面も警戒されている。前引け段階で、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。

　個別ではダイキン工業<6367.T>、日本電産<6594.T>がしっかりした動きで、ＪＲ東日本<9020.T>も堅調。東海運<9380.T>が物色人気を集めたほか、前沢工業<6489.T>、日本鋳鉄管<5612.T>なども値を飛ばしている。ジャフコ<8595.T>も大きく買われた。半面、任天堂<7974.T>がきょうも売買代金断トツとなるなか下値模索の展開。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。村田製作所<6981.T>が軟調に推移し、ジャパンディスプレイ<6740.T>も利食われた。日本マイクロニクス<6871.T>は業績悪を嫌気され急落となった。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）