月末フローを乗り切ろう!

著者:川島寛貴
投稿:2015/03/31 22:02

IMFの発表が焦点に

本日は年度末です。
月末ということもあって、ロンドンフィックスでは大きく動く可能性があります。
2月末はドル売り優勢という噂でしたが、今月末はドル買いが優勢と言われているようです。
しかしながら、このマーケットの噂はあまり当てにならず、2月末はロンドンフィックスでドルが買われ、ドル円は50銭ほど上昇しました。
事前にドル円を売っていようものなら、ひとたまりもなくロスカットさせられていたことでしょう。

直近のトレンドの流れに動いたということになりますが、今回は122円で頭打ちとなっており、やや調整局面入りといったところ。
なんとも判断しづらいところですので、昨年の3月末のチャートを見てみましょう。
昨年は月末にも大きく上昇し、4月1日に直近の高値を更新しています。
こう考えると、やはり直近のトレンドの通りのフローが出やすい、つまりはドル買いということになります。

更に今夜は、IMFが各中央銀行の為替の保有比率の公表するそうです。そして、この公表をキッカケにドル買いになるのではという噂が流れています。
というのも、2014年の8月からユーロは下落し、米ドルは大きく上昇してきています。そして、2015年にはFRBの利上げの可能性が濃厚です。
対して、ECBは金融緩和を行っているという事実があります。これにより、各国の中央銀行は米ドルの保有比率を高め、ユーロを市場に放出している、もしくは満期を迎えた欧州債の再購入を控えているといった可能性が高いと考えられます。

この発表時間はNY午前と詳細は明らかになっていませんが、為替の急変要因となる可能性がある為、注意して見ておいた方が良さそうです。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想