東京株式(大引け)=411円高、リスク選好の動き加速

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/12/19 16:26
 19日の東京株式市場は、前日の米国株急伸を受けて買いが大きく優勢、先物主導の買いも入り、日経平均株価は最後まで強く高値引けとなった。
 大引けの日経平均株価は前日比411円高の1万7621円と大幅高で3日続伸。東証1部の売買高概算は27億930万株、売買代金概算は2兆8846億8000万円。値上がり銘柄数は1575、対して値下がり銘柄数は200、変わらずは83銘柄だった。全体の85%の銘柄が上昇し、売買代金も高水準を維持している。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドルを超える上昇をみせ、これを引き継いで高く始まり、その後も利益確定売りをこなし頑強な展開をみせた。原油安が引き金となったロシア通貨ルーブルの急落も下げ止まる動きをみせ、投資家心理が改善、主力株を軸に買い戻しが加速した。日銀の金融政策決定会合の結果は想定通りだったが、為替は円安に振れたことで株式市場でもこれを好感する動きとなった。投機筋の先物買いも裁定買いを誘発、日経平均寄与度の高い銘柄を中心に全体相場を押し上げた。
 個別では、トヨタ<7203.T>が大幅高となり、ファナック<6954.T>も上昇、三井住友<8316.T>三菱UFJ<8306.T>など大手銀行も買われた。三菱地所<8802.T>、野村HD<8604.T>なども値を上げ、セイコーHD<8050.T>も物色人気に。石塚硝<5204.T>が大商いで急伸、七十七銀<8341.T>スルガ銀<8358.T>も高い。一方、マーベラス<7844.T>が安く、サニックス<4651.T>も売られた。スカイマーク<9204.T>が軟調、エプソン<6724.T>、JDI<6740.T>も値を下げている。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ