急反発を警戒し反落、海外の波乱要因を映す

著者:冨田康夫
投稿:2014/10/22 20:29

23日の株式相場見通し

 23日の東京株式市場は、国内に目立った手掛かり材料がないなかで、海外株式市場や外国為替相場の動向が色濃く反映される展開となりそうだ。きょうの大幅反発に対する警戒感も予想され、日経平均株価は反落となりそうだ。

 22日の東京株式市場は、前日に欧州中央銀行(ECB)が、流通市場での社債買い入れなど追加的な金融緩和策を検討していると報じられ、欧州株式市場が総じて堅調推移となり、それに連動して米株式市場も大幅高となったことを受け、買い優勢のスタートとなった。後場に入って、株価指数先物に仕掛け的な買いが入って全般上げ足を早め、終値は前日比391円高の1万5195円と大幅反発した。

 市場関係者は「現状の投資家心理は、外部要因として欧州などでの世界景気の先行き不透明感と、国内で間もなく本格化する4~9月期決算と通期業績見通し発表への期待感との綱引き状態にある」と指摘している。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想