ドル円106円台は買いか!?

著者:川島寛貴
投稿:2014/10/20 22:05

個人投資家予想レンジ(ドル円)20時~00時

106.69円(ピボット抵抗)~107.50円(心理的節目)
現在のレートは106.90円です。(21:48)
現在レートを挟んで横ばいとみている人が多そうです。やはり、ポジション調整優勢とみている人が多いのでしょうか。

日経平均は衝撃の578円高!!

金曜日にNYダウの上昇と共に、引けにかけて上昇したドル円は週明けあっさりと107円を回復。
お決まりのように、東京市場のオープンと共に利益確定が入りましたが、日経平均の上昇が止まらないことから107円を割り込むことなく107.38円まで続伸。
日経平均はなんと578円高となり、15,111円となりました。驚くべきことに、上昇銘柄数は1802銘柄を記録し、これほどの上昇銘柄数は過去にないようです。

しかしながら、欧州株式市場は打って変わって軟調に推移。ドイツ、英国、フランスともに-1%以上の下落率となり、欧州の弱さが目立つ展開となっています。

明るいニュースとしては、WHOがエボラ出血熱の終息宣言を行ったことです。今月に入り、度々米国株の下落を引き起こしてきたエボラ関連のニュースですが、これで一旦の終息となり、金曜日には263ドルもの上昇を記録したNYダウの続伸が期待できそうです。(21時現在、ダウ先物は16,200ドル前半で推移)

このことから、明日の日経平均もそこまでリバウンドされないと想定できますので、通貨ペアの選択肢としては、ユーロ円の買いが良さそうです。ユーロドルは欧州株式市場の下落にも反応は鈍く、むしろ上昇しています。
一方、ドル円は106円割れには長期資金や本邦勢の買いが控えているため、106円台後半でもみ合っているようであれば、明日の東京時間には107円台への回復が期待できます。
そういったことから、ユーロ円の下値は限定的ではないでしょうか。

チャート的にも、窓埋めをした直後に上昇しているということから、上昇意欲の高さが伺えます。
しかし、ドル円は急落後のリバウンドで急上昇してきており、その下落は108円割れが起点となっています。そう考えると、このまま一気に上昇するということは考えづらく、ポジション調整が行われるか新たな材料が出るまでは、107円前半を中心に横ばい相場となりそうです。そして、ある程度のポジション調整が行われた後には、特段材料がなくとも、108円への回復はあるのではないでしょうか。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想