<日経平均1万5000円割れをどうみる> 松井証券シニアマーケットアナリスト 窪田朋一郎氏
全般相場は中国PMIの低調を引き金に、アルゼンチンや南アフリカ、トルコといった経常収支赤字の新興国通貨安をもたらし、にわかにリスクオフの流れが意識されている。これは、事前に言われていた米QE縮小実施による新興国からの資金流出シナリオをそのままなぞる展開だが、一方でQE縮小は米国の景気回復が起点となっており、今は悪い面のほうばかりが過剰にクローズアップされている嫌いがある。今週29日の米FOMCが注目され、場合によってはQE縮小スケジュールがスキップされることも考えられ、急速なリバウンドの可能性も内包している。目先の日経平均の下値は26週移動平均線の1万4800円どころがメドとなろう。対してリバウンドに転じれば、1万5700円前後への戻りが短期間に実現する可能性も念頭に置いておきたい。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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