<変調相場!ここからの下値メド> 第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治 氏
株式市場は先行き不透明感が強まっており、目先は手仕舞いに動く投資家が出てきていることで売りに勢いがついている状況だ。全体売買代金を見る限り、押し目に買い向かう動きも健在だが、先物主導の売り仕掛けや、個人投資家の追い証による投げなどがそれを凌駕している。足もとの相場変調は、日銀の長期金利上昇に対する姿勢が最大の要因とみている。ここ数日、長期金利は0.8%近辺で小康状態にあり、その水準自体は実体景気に悪影響を及ぼすものではないが、日銀が長期金利上昇局面で具体的な政策対応をみせなかったことが、市場の疑心暗鬼を誘った。異次元緩和と定義づけながら、リスク資産を積極的に買い進もうとする動きにも乏しく、これまでの絶対的な信頼感が希薄化している。
ただ、個人投資家のスタンスとしては現物株であれば焦って売り切ることもない。景気は徐々に回復の方向にあり、為替も中期的には円安を指向しそうで、大勢的にみて相場の上昇トレンドは変わらないとみている。下値は最大で1万3000円ラインまでの調整を想定するが、実際はその手前で底が入るだろう。ただ、当面は引き続き上下にボラティリティの高い展開が予想され、その点注意が必要となる。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
ただ、個人投資家のスタンスとしては現物株であれば焦って売り切ることもない。景気は徐々に回復の方向にあり、為替も中期的には円安を指向しそうで、大勢的にみて相場の上昇トレンドは変わらないとみている。下値は最大で1万3000円ラインまでの調整を想定するが、実際はその手前で底が入るだろう。ただ、当面は引き続き上下にボラティリティの高い展開が予想され、その点注意が必要となる。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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