<私の相場観>=楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏
全体相場はファンダメンタルズ面のアプローチで語るよりも金融相場の色彩が非常に濃くなっており、リスクマネーの流入を背景に当面は上値指向が継続しそうである。
鍵を握るのはやはり米国と中国の動向。4月末に開催されたFOMCの声明文では、金融政策に明確な方向性がみられず、米国株が高値圏で逡巡する背景となった。しかし、前週末発表された米雇用統計では2月、3月分の上方修正がなされたこともあって、景気に対する過度な不安感が後退した。これが再び米国株上昇の引き金となり、返す刀でリスク許容度の高まった外国人投資家の日本株買いに反映されたのが、今の株高の構図だ。
日経平均がここから上値を試す展開を想定した場合、08年9月のリーマン・ショック前の6月戻り高値水準である1万4600円近辺を窺う動きとなろう。
スケジュール的に注目しておきたいのは、来週初にかけて中国の重要経済指標が相次いで発表されること。その数字云々よりも、これを受けて米国株市場がどういう反応を示すかが、今後の日本株の帰趨を左右することにもなりそうだ。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
鍵を握るのはやはり米国と中国の動向。4月末に開催されたFOMCの声明文では、金融政策に明確な方向性がみられず、米国株が高値圏で逡巡する背景となった。しかし、前週末発表された米雇用統計では2月、3月分の上方修正がなされたこともあって、景気に対する過度な不安感が後退した。これが再び米国株上昇の引き金となり、返す刀でリスク許容度の高まった外国人投資家の日本株買いに反映されたのが、今の株高の構図だ。
日経平均がここから上値を試す展開を想定した場合、08年9月のリーマン・ショック前の6月戻り高値水準である1万4600円近辺を窺う動きとなろう。
スケジュール的に注目しておきたいのは、来週初にかけて中国の重要経済指標が相次いで発表されること。その数字云々よりも、これを受けて米国株市場がどういう反応を示すかが、今後の日本株の帰趨を左右することにもなりそうだ。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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