外為:豪州中銀の利下げ、最終局面近づく!?
オーストラリア準備銀行は4日、政策金利を0.25%引き下げ過去最低に並ぶ年3%とした。この決定を受け、円相場は1豪ドル=85円50銭前後から85円86銭へと一気に豪ドル高・円安が進んだ。市場には、「豪州の利下げは市場の予想通り」との見方が多く、利下げの発表とともに豪ドルを買い戻す動きが入ったとの観測が出ている。特に、オーストラリアの足元の景気指標は雇用統計や住宅着工が良くなく、景気テコ入れに向けた利下げ予想は多かった。今後に関しては、「豪州の利下げは最終局面に近づいている」(準大手証券エコノミスト)という見方がある。特に、経済的な結びつきが強い中国は「電力使用量が上向いている」(同)ことなどを背景に今後の景気回復期待は強い。このため、オーストラリアの利下げはあっても後1回程度との観測もある。この利下げ最終局面説を背景に、「今後は豪ドル高に向かいそう」(同)という予想も出ている。
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