東京株式(寄り付き)=円安を追い風に買い先行でスタート
21日の東京株式市場は買い先行でスタート、寄り付きの日経平均株価は前日比71円高の9213円と反発。前日の米国株市場ではNYダウが小幅反落も前日の急騰後も利益確定売りをこなし底堅さをみせているほか、為替市場で1ドル=81円70~75銭、1ユーロ104円70~75銭近辺の推移と円安基調に振れていることから、主力の景気敏感株などを中心に買いが優勢となっている。引き続き金融緩和期待が株価上昇の背景となっているが、日銀の白川総裁が20日の金融政策決定会合後の記者会見で、「インフレ目標2~3%」や「建設国債の直接引き受け」などの政策に否定的な見解を述べたことで、やや行き過ぎた期待が修正される可能性もある。財務省が朝方発表した10月の貿易統計では貿易収支が5490億円の赤字と4カ月連続の赤字で赤字額は10月としては過去最大だった。これが円安を後押ししている。業種別にはほぼ全面高で33業種中、30業種あまりが高い。値上がり上位業種は海運、輸送用機器、金属製品、化学、ゴム製品、銀行など。
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