午前:債券サマリー 先物は続落、米債券安が影響

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/20 11:42
 20日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、前週末の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことが影響した。

 ボウマンFRB理事が17日に「当面はインフレの高止まりが続くと見込んでいる」「インフレ抑制における進展が停滞、ないし反転すれば、追加利上げに踏み切る用意がある」などと述べ、同日の米債券市場では米利下げ観測が後退。米長期金利が上昇した流れが東京市場に波及した。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もあったが、日銀による早期の利上げ観測がくすぶっていることなどを背景に売り直され、午前10時20分ごろには一時143円82銭まで軟化した。なお、きょうは財務省が10年物価連動債入札を実施する。

 午前11時の先物6月限の終値は、前週末比22銭安の143円85銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.025%上昇の0.975%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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