やはり“下値の堅さ”が瓦解する展開は…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/09/19 10:54

◆ わずかに“年初来高値更新”も… - “膠着”は変わらず


好内容の米経済指標を背景に、週末(15日)にはわずかに“年初来高値更新(147.946円)”を見せました。
しかし“148円乗せ”には至らず、その反動もあって、週明けの昨日には“上値の重さ”が目立ちました。
もっとも週央にFOMC、週末には日銀会合を控える状況下、“様子見ムード”は根強く、変動値幅そのものは乏しいのが実状といえます。
このため“一方向への動意”は抑制され続けており、いわゆる“高止まり”を見せながら、昨日の取引を終えています。

◆ 本日はさらに“様子見ムード”が増す…?


そのFOMCを明日に控えていることを踏まえれば、本日はさらに“様子見ムード”が台頭する可能性が否めないところです。
ただ「9月据え置き」は既定路線とはいえるものの、「その後の利上げ(11月or12月)」については未知数というのが実状です。
さらに「利下げ時期(年明け以降?)」はさらに不透明といわざるを得ないだけに、思惑が揺れ動く可能性はゼロではないということになります。
そうした中で昨日の動きを考えると、“ポジション調整(買い戻し)”が先行しやすい…?

基本的には“様子見(方向感定まらず)”であり、“上値の重さ”を引きずると見られますが、少なくとも“下値の堅さ”が瓦解する展開は期待薄が続くと考えたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

150.000(大台)
149.701(22/10/24高値)
149.082(22/10/25高値)
149.000(大台)
上値5:148.836(22/10/31-11/1高値)
上値4:148.441(22/11/3-4高値、+2σ)
上値3:148.118(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:147.946(9/15高値《年初来高値》、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:147.804(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:147.612(+1σ)
下値1:147.490(ピボット1stサポート)
下値2:147.331(9/15安値、ピボット2ndサポート)
下値3:147.163(9/11~9/15の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値4:147.001(9/13-14安値、大台)
下値5:146.921(9/11~9/15の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
146.809(20日移動平均線)
146.607(9/1~9/15の38.2%押し、9/11~9/15の61.8%押し)
146.441(9/12安値)
146.194(9/1~9/15の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
146.000(大台)
145.895(9/11安値、-1σ)
145.780(9/1~9/15の61.8%押し)
145.489(8/7~9/15の38.2%押し)
145.000(大台、-2σ)
144.730(8/7~9/15の50%押し)
144.441(9/1安値)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想