“下値が堅い”、場合によっては“もう一段の上値模索”も…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/09/04 11:25

◆ 乱高下も… - “144円半ば→146円前半”へ急伸


注目の米雇用統計は、事前予想に比べてより“いずれも弱め”でした。
このため「米利上げは最終局面」との思惑が先行し、ファーストアクションは“利回り低下→ドル売り”となりました。
しかし次第に「米利上げ最終局面を決定づけるほど弱くはない」との思惑に移行し、一転して“利回り上昇→ドル買い”が席巻しました。
こうして“144.441円”まで一時下落したドル円でしたが、NYタイム中盤には“146.290円”へと急伸し、そのままの水準で先週末の取引を終えています。

◆ 本日は“動きづらい”が基本となるが…?


本日は「米国市場休場(レイバーデー)」ということで、基本的には“流動性低下→手掛かり難”が想定されるところです。
ただ「米利上げは最終局面」との認識が“既定路線化”していない以上、“もう一段の揺れ動き”は十分に想定されるところです。

短期金融市場を見ても、「米9月0.25%利上げ」の確率は“7%台”まで低下しているものの、「年内0.25%利上げ」ばまだ“35%強”を織り込んでいるのが実状となります。
基本的には“動きづらい→膠着”とは考えますが、“下値が堅い”、場合によっては“もう一段の上値模索”を想定したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

148.836(22/10/31-11/1高値)
148.741(ピボットハイブレイクアウト)
148.441(22/11/3-4高値)
148.000(大台)
147.785(+2σ)
147.574(22/11/7高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:147.374(8/29高値《年初来高値》)
上値4:147.000(大台)
上値3:146.892(ピボット1stレジスタンス)
上値2:146.682(8/29~9/1の76.4%戻し)
上値1:146.531(8/30高値、+1σ)
前営業日終値:146.269(8/29~9/1の61.8%戻し水準)
下値1:146.000(大台)
下値2:145.908(日足・一目均衡表転換線)
下値3:145.569(20日移動平均線、9/1安値後の38.2%押し)
下値4:145.366(9/1安値後の50%押し)
下値5:145.147(9/1安値後の61.8%押し)
145.043(ピボット1stサポート、大台)
144.441(9/1安値、8/7~8/29の50%押し水準)
144.359(8/11安値、-1σ)
144.000(大台)
143.819(7/28~8/29の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
143.752(8/7~8/29の61.8%押し)
143.503(7/14~8/29の38.2%押し)
143.260(8/10安値、50日移動平均線)
143.194(ピボットローブレイクアウト)
142.998(8/9安値、大台)

《11:05》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想