ドル円、方向感なく推移。

著者:遠藤寿保
投稿:2019/09/03 09:35

マーケットコンディション

昨日のドル円は、週末米国が中国に対する制裁関税を発動した事を受け105.90円まで売り込まれた。東京時間に入ると買戻しが先行。8月Caixin中国製造業購買担当者景気指数が予想49.8に対し50.4と上振れ、上海株が堅調となると106.20円台まで上昇。ロンドン時間、ポンドドルやユーロドルの下落による、欧州通貨売り/ドル買いで、ドル円は106.39円まで上昇。NY時間、中国商務省が米国の追加関税に関して世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表。米中貿易摩擦懸念が高まり106.05円まで下落し、106.19円でクローズをむかえた。

ドル円、方向感なく推移。

昨日は、中国のWTO提訴などがあったが、米国の祝日(レイバーデイ)という事もあり、値動きだけで言うと106円を挟む小動きで、方向感なし。米中貿易摩擦系のニュースで上下はあるが、今週末にかけての米経済指標に注目。好結果となれば、利下げペースの鈍化予測から、ドル円が107円台という事もありえる。しかし、大きな流れでの下落基調には変化がないと予測する。
テクニカル的には、日足一目均衡表で、8/2(金)より約1ヶ月三役逆転状態となっているが、最近のレンジ相場が今週末まで続いて、遅行線が実態線とクロスすると三役逆転解消となる。一目均衡表を過信はしていないが、基調転換の可能性も考慮すべきか。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想