『SQ週の水曜日』を向かえて、先物主導の波乱展開には注意したい

著者:市原義明
投稿:2017/12/05 18:35

◆25日線割れでテクニカル的な先物売りが加速するか?

6日(水)の日経平均は、25日線の攻防の末、続落の想定です。

5日(火)は、米国市場で半導体関連が大幅下落した流れが嫌気されて、売り先行で始まりました。しかしながら、最終的に日経平均は続落になったものの、TOPIXは小幅プラスに切り返し、高安まちまちで下げ渋りました。

日経平均のローソク足は上下にヒゲを伴う十字足で、似たような足が11月28日にもあり、25日線が下支えした点も一緒です。

前回の28日は翌日から反発、3日続伸につながっています。今回も25日線が支えで下げ止まり、明日は反発につながるかもしれません。

しかしながら、今回は23000円台乗せに失敗した直後ですから、投資家の目線は上に向きにくそうです。

25日線が下支えの目処になったとしても、23000円を超えられないイメージだと、今は積極的に買いにくい水準だと思われます。

それでも下げ渋っているのがチャートが崩れていないからだとすれば、25日線を割れると日経先物にテクニカル的な売りが加速する可能性も考えられます。

ただし、短期的な値幅取りが目的の先物売りは、利益が出れば買い戻される要因でしょう。「SQ週の水曜日は荒れる」といわれるアノマリーがありますが、先物売りで急落するような展開になったとしても慌てないようにして欲しいと思います。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想