北朝鮮リスクがくすぶるが、保ち合い相場が続きそう

著者:市原義明
投稿:2017/11/28 18:29

◆保ち合いを離れる動きを待つのが賢明か?

29日(水)の日経平均は、もみ合い継続で横ばいの想定です。

28日(火)は、一進一退の展開となり、最終的に小幅続落でした。ローソク足は上下にヒゲともなう十字足でしたから、方向感がつかみにくい結果だったといえます。

下値は25日線がサポートしているものの5日線は横ばいですし、22500円台を超えると陰線になる傾向も見られているため、上値も限定的だと思われます。

また、22500円水準はPER14倍台後半で割高感も割安感もなく、居心地がよいのかもしれません。

明日も方向感がつかみにくそうですから、高く始まれば上値が重く、反対に安く始まっても押し目買いで下げ渋る想定です。

ただし、北朝鮮でミサイル発射の兆候が出ているとの報道がありましたから、何か動きがあった場合には、下値を試す動きがあるかもしれません。

しかしながら、北朝鮮リスクは一時的な動きに留まることが多かったので、流れを大きく変えるほどではないと思われます。

むしろ、一時的に急落して25日線を割れてしまった方が、値ごろ感やPERの割安感が出て反発しやすいかもしれません。

いずれにしても、トレンド相場からレンジ(保ち合い)相場に変化しているので、保ち合いを離れる動きを待つタイミングだと思われます。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想