日経平均の上値が重く、幕間つなぎの中小型株物色が続きそう

著者:市原義明
投稿:2017/11/27 18:27

◆「上がりそうだと下がり、下がりそうだと上がる」のがレンジ相場の特徴

28日(火)の日経平均は、レンジ相場の傾向が続いて横ばいの想定です。

27日(月)はシカゴ日経先物にサヤ寄せして続伸のスタートになりましたが、寄り付きを高値に伸び悩み、4日ぶりの反落になりました。

5日線と25日線が上向きからの続伸を否定しましたから、上値の重さが意識されやすい結果だと考えられます。

ただし、11月9日に高値をつけた後、前日比プラスで始まった日はすべて陰線になっていますから、上がりそうになると下がるレンジ相場の傾向が続いているのだと思われます。

株価の動きはトレンドとレンジが繰り返されますから、高値更新までのトレンド相場から調整のレンジ相場に入っているといえそうです。

そうなると、明日もレンジ相場の傾向が続きそうですから、高く始まれば上値が重く、反対に安く始まっても押し目買いで下げ渋りそうです。

米国市場や為替市場の結果次第になりそうですが、レンジ相場の傾向から横ばいの想定にします。

一方、日経ジャスダック平均とマザーズ指数がそろって7日続伸を達成しており、調整ムードの日経平均を横目に小型株物色が目立っています。

幕間つなぎ的な物色といえそうですが、大型株と比べて小型株は短期の変動率がとても大きいため、積極的な短期売買を好む個人投資家はこちらの方が興味を引くのではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想