EPSの増加を背景にした水準訂正相場も、今日の上昇はスピード違反か?

著者:市原義明
投稿:2017/11/07 18:18

◆決算発表が一巡するまでは底堅い展開が続きそう

8日(水)の日経平均は、スピード調整で上昇一服の想定です。

7日(火)は、寄り付きは安く始まったものの、きれいな右肩上がりの大陽線で4日続伸になりました。日経平均は1996年につけたバブル崩壊後の戻り高値を一気に更新し、1992年以来の高値水準を記録しました。

理屈抜きに強い展開ですが、今日はスピード違反してしまった印象です。

ボリンジャーバンドの2シグマに沿ったバンドウォーク中ではあるものの、終値で2シグマを超えていますし、25日線の上方かい離率が警戒水準といわれる5%を大きく超える6.77%まで拡大したためです。

ただし、日経平均が上昇している背景は、1株あたり利益(EPS)の増加を織り込んだ水準訂正だと思われますから、決算発表中は底堅い展開が続く想定です。

決算発表が一巡するのは11月14日ですので、それまではEPSの増加期待が支えるのではないかと思われます。

決算発表が一巡してEPSが1500円程度で着地すれば、PER15倍が22500円、16倍が24000円ですので、上値の目処が決まってくるのではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想