“上抜き期待”は高まるが、もう少し“膠着”…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/09/25 10:38

◆概ね「揉みあい継続」

※ご注意:予想期間は9月26日と表示されていますが、本日(9月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


『太平洋上で水爆実験』との李容浩・北朝鮮外相発言にて“112.55円水準⇒111.65円水準”へ一気に値を落とす場面も見られた先週末ですが、概ね「112円水準で揉みあい」を続けました。
北朝鮮絡みの「リスク回避姿勢」はますます“短命”になっており、「週末のポジション調整」が先行しても大きく崩れることはありませんでした。

◆「リスク回避姿勢」は落ち着きを見せているが…?

懸念された「NZ/独選挙」は大きな波乱なく終えており、前記「リスク回避姿勢」も落ち着きを見せています。
このためマーケットは再び「金融政策の方向性の違い(金利格差)」に向かいやすくなっている感があり、“米要人発言”にはこれまで以上に注目が集まりやすいと考えられます。
ただしウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁/ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は“年内利上げを支持”、カプラン・ダラス連銀総裁は“予断を許さず”と、先週末は見方が割れました。

◆逆に「リスク選好の株高・円安」への期待も募るが…?

本日は想定される“衆議院解散示唆”を背景にした「リスク選好の株高・円安」への期待が募りますが…、
また“テクニカル的に上抜け”+“ファンダメンタルズの後押し(金融正常化争いの最後方は円)”を背景にした「基本的にしっかり」との思惑もありますが…、
目先は「方向感不在」「もう少し112円前半~半ばで膠着」を想定しておいた方がいいかもしれませんね。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.712(9/21高値)
上値4:112.552(9/22高値)
上値3:112.461(9/21~9/22の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:112.306(9/21~9/22の61.8%戻し)
上値1:112.132(200日移動平均線)
前営業日終値:111.983
下値1:111.724(200週移動平均線)
下値2:111.650(9/22安値、50週移動平均線)
下値3:111.548(日足・一目均衡表先行スパン上限、9/15~9/21の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:111.361(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:111.131(9/15~9/21の50%押し、100日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:46 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想