FOMCも織り込みつつある◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/09/19 16:57

FOMCも折込つつある

昨日のNYはティラーソン国務長官が北朝鮮に対して外交的解決を追求するとの基本姿勢を示したのを受けて、北朝鮮問題について緊張感を高める必要はないとして、長期金利の上昇から金融セクターが買われた他、景気敏感を中心に広いセクターが上昇した。今週に予定されていFOMCに集中。バランスシートの縮小計画が発表されるとのコンセンサス予想がある中で、市場に大きな影響はあるまいとの見方や、バランスシート縮小のペースは穏やかであろうとの見方などから、小高い水準を堅持して推移した。しかし一方で、連銀の金利予測については、一定程度のリスクとみる見方もあり、年内に追加利上げの可能性は排除できないとの見方もある。今週にFOMCおよび日銀金融政策決定会合を控え、日米の金融政策方向の格差に変化なしとの見方から、円売り・ドル買いが優勢。北朝鮮のミサイル発射のインパクトが株式市場に見られない中で、イベント通過待ちでもみ合いとなろう。

シカゴグローベックスNYダウ先物は5ドル高で推移し、小高く始まりそうだ。

今週の主な予定
19日(火)
独ZEW景況感指数(9月)
米住宅着工件数(8月)
国連総会の一般討論演説(トランプ米大統領初出席)

20日(水)
日本貿易統計(8月)
米中古住宅販売件数(8月)
米FOMC声明、経済予測公表、イエレンFRB議長会見

21日(木)
日銀会合結果公表、黒田日銀総裁会見
ドラギECB総裁、講演
ECB経済報告発表
米フィラデルフィア連銀景況指数(9月)
米新規失業保険申請件数(16日までの週)

22日(金)
独・ユーロ圏製造業PMI速報値(9月)
メイ英首相、EU離脱巡り演説
ダラス連銀総裁、講演
サンフランシスコ連銀総裁、講演
カンザスシティー連銀総裁、講演

23日(土)
NZ総選挙

24日(日)
仏上院選挙
独連邦議会選挙
配信元: 達人の予想