ドル円、神経質な展開継続か?・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2017/08/29 16:48

ドル売りがやや強そうだが・・・・・

昨日の海外市場ではNY勢参入後に、金曜日のドラギ・ECB総裁がユーロ高を容認したとの見方によるユーロドルの買いが強まり、1.1980ドル台まで急伸。これがドル売りの流れを強めた為、ドル円は一時、109.05円付近まで反落しました。

しかし、ユーロ円上昇に連れ高となって、ドル円は109.30円付近まで反発し、NY時間を終了しました。ところが、東京時間に入って間もなく、北朝鮮がミサイルを発射し、日本上空を通過した事が報じられるとリスク回避の流れが相場を席捲。

ドル円は109円の大台を割り込むと、断続的にストップロスを巻き込みながら108.30円台まで急落する流れとなりました。その後、投資家の押し目買いやショートカバーから値を戻し、東京時間午後には108.80円台まで反発しました。

この後の海外時間には、トランプ大統領が北朝鮮に対して、何らかの発言を行うかどうかが警戒されています。もし、強硬発言が飛び出すと再び、リスク回避の円買いが強まる可能性があります。一方、東京時間に下値を売ってしまった向きの買い戻し需要も予想される為、乱高下となる可能性があり、注意が必要です。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想