午後:債券サマリー 先物は小反発、午後は需給の引き締まりを意識

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/08/23 16:12
 23日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反発。午前には米債券安が影響する場面もみられたが、午後は良好な需給環境を追い風に強含んだ。

 米政治専門サイトが「トランプ米政権と米議会が、税制改革のとりまとめで前進している」と報じ、22日の米市場ではリスク資産を選好するムードが台頭。東京市場は米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、債券先物は一時150円66銭まで下落した。ただ、米政権の政策運営に対する不安や北朝鮮情勢を巡る警戒感は依然として残っており、安全資産とされる債券の下値は限定的。午後に入ると、この日に日銀が実施した国債買いオペで「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同10年超25年以下」、「同25年超」のすべての応札倍率が前回を下回ったことが好感され、需給の引き締まりを意識した買いが流入した。

 この日の先物9月限は150円74銭で始まり、高値は150円79銭、安値は150円66銭、終値は前日比3銭高の150円77銭。出来高は1兆8977億円となった。

 一方、現物債は調整地合いとなり、10年債の利回りは前日に比べ横ばいの0.035%、20年債が同0.010%上昇の0.550%、30年債が同0.005%上昇の0.835%だった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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