【8月22日】目先は19271円の維持が大事、19200円-19450円のレンジを想定◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/08/22 08:53

目先は19271円の維持が大事

本日の日経平均は4日間で約350円の下落、CMEの19320円にしわ寄せする形で続落となろう。本日の下値は19721円の維持が大事になる。この水準は4/17安値18224円と6/20高値の20318円の半値水準である。
この水準を下回ると4月からの戻り相場に一旦は調整を示唆する動きに繋がり易くなり、注意が必要だ。

NY市場は24日からのジャクソンホール会合を控え様子見姿勢が強まった。7月シカゴ連銀全米活動指数が市場予想を下回った事でマイナス圏で推移する場面もあり、ムニューシン米財務長官が税制改革の実施を公約。また、マッコーネル共和党上院院内総務が米国の債務上限引き上げで自信を表明したため政府機関閉鎖の懸念が後退した事で引けでは切り返して反発した。

昨日から始まった米韓合同軍事演習に関しては、北朝鮮がどのような形で挑発を実施するのかが焦点に。昨年の同演習では3日目に北朝鮮がSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射を行った。今回も何らかの行動を見せることが予想されている。

トランプ政権はバノン氏の辞任を受けてケリー首席補佐官を中心に、新しい経済政策運営の姿勢をどうするかを見極めたい。


CME日経平均先物の終値は1万9320円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9393円と比べ70円ほど安い水準。現在シカゴグローベックス先物は終値から35円高い19355円で推移。


外国証券経由の注文状況 220万株の買い越し観測
 買い注文 620万株
 売り注文 400万株


★本日の予定
 13:00 7月の食品スーパー売上高
 14:00 7月の全国スーパー売上高


海外     8月の独ZEW景気予測指数、
       6月の米住宅価格指数、
       8月の米リッチモンド連銀製造業指数。

独ZEW景気予測指数は、欧州最大の経済規模を誇るドイツの民間調査会社・欧州経済研究センター(ZEW)が発表する景気予測指数で、機関投資家やアナリストら市場関係者約350人を対象に、向こう6カ月の景況感を聞き取り「改善する」と答えた割合から「悪化」の割合を引いて算出、50が景況判断の分かれ目となる。

またZEW景気予測指数はドイツ版日銀短観ともいえる「IFO企業景況感指数」の先行指標にもなる。

配信元: 達人の予想